沖縄海塩研究所




粟国島の北端に、どこかの社宅の様な建物が建っています。



そこが「粟国の塩」で有名な株式会社沖縄海塩研究所です。




いのちは海から、という言葉通り、地球の生命は全て海から産まれてきています。その中でも、美しい粟国島の海より、粟国の塩は作られています。




くみ上げられた粟国の海水は、最初にこの「採かんタワー(立体式塩田タワー)」と呼ばれる建物に入ります。約10mの高さのあるこのタワーは、沖縄で良く見られる穴の開いた花ブロックで作られていて、風が建物内を抜ける様になっています。
この場所が製塩プラントに選ばれたのには、海だけではなく、風がある事も重要だったそうです。




タワーの中には、約15000本の竹(二棟あるのでその半分かも)がつるされており、くみ上げられた海水が、その竹を伝って下に滴り落ちています。10mの高さから竹を伝っている内に、タワー内を吹き付ける風により水分が飛ばされます。
その工程を一日20回繰り返すそうで、最終的に6〜7倍に濃縮された海水(かん水)ができあがるそうです。

私が見た時も風は吹いており、風下にいたら、タワーから飛んできた海水のシャワーを浴びてしまいました。見学なさる際にはカメラ等に注意した方が良いかもです。




濃縮されたかん水はこの平釜で20〜40時間かけて薪の炎で煮詰めるそうです。しかも焦げるといけないので、24時間かきまわしてないといけないのだとか。




タワーで産まれたかん水の一部は、この温室に移されて太陽の光に晒され、天日塩になります。こちらは気候に左右される上に時間もかかるので、釜炊塩に比べて高価になります。


この後もいくつかの工程を経て製品化されます。
この製塩施設は見学可能です。受付に行くと、パンフレットとサンプルの塩が入った小袋が貰えます。また現地で販売もしています。
有名な粟国の塩の製造過程、とても興味深く見学させて頂きました。

★株式会社沖縄海塩研究所
http://www.aguni-salt.com/






 
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