高良家




慶留間島に残る古い民家です。




重要文化財(建造物)高良家住宅
  指定年月日 昭和63年5月11日
高良家は、船頭主家(しんどうしゅーやー)と呼ばれる旧家で、琉球王府時代の末期に公用船の船頭職を務めた仲村渠親雲上(なかんだかりぺーちん)(明治10年没)が唐儲け(とうもうけ)(中国交易)によって19世紀後半に建築したといわれている。崎の沖縄戦において幾何もの砲弾を受けたにもかかわらず、今日その姿を残している。しかし経年による破損が顕著にみられ、平成11年1月より保存修理に着手し、平成12年2月をもって工事を完了した。
工事中の調査により、主屋は建設当初茅葺で三番座がなくほぼ正方形の平面で、西側に「とうんぐわ」(台所)が付属していたことが判明した。現在の平面規模と屋根を瓦葺にしたのは、鰹漁で高良家が栄華をきわめた大正年間である。屋敷地は台風から建物を護るため周囲地盤より低くし、軒高までたっする石垣をめぐらせている。石垣はこの地方で「ちぶる石」(サザナミサンゴ)と呼ばれる珊瑚を海から運び、「相方積み」という特殊な技法で積み上げている。
主屋は、南に「床の間(とこのま)」と「回り縁(まわりえん)」をともなった一番座、仏壇がある二番座、三番座の表座三室があり、後方に一番裏座、二番裏座、三番裏座があり、三番裏座の西側に台所を配してある。一、二番座角質は畳敷き棹縁天井で、三番座、裏座は板敷きで各室天井を張る。表座各室間と裏座との室境に杉戸、帯戸、障子を入れ、外廻りは雨戸によって戸締りをし、前面と東側、それに西側の一部に「雨端(あまはじ)」(土縁)をめぐらしている。
高良家住宅は、屋敷を囲む石垣やひんぷんなどに独特な積み方がみられ、沖縄離島の民家としては建築年代が比較的古く、炊事場が主屋内にある非分棟型の民家で価値が高い。
・・・座間味村教育委員会




とっても人のよさそうな、係のおじいさんの話を聞きながら、畳の部屋でウトウトするのも気持ちが良いです。島独特のゆっくりとした時間が流れているのが感じられます。

★高良家住宅
開館時間:9時〜17時
休館日:毎週月曜日及び年末年始
観覧料:200円

★高良家(ハイウェイ1の時代)
http://page.freett.com/gpzagogo/takarake.html





 
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